【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
自分の考えている事を伝えるという事は勇気がいるものだと思いながら、思い切って話してみる事にした。
「修道院に孤児院としての役割を持たせたいのです。教会や修道院には運営に困らない支援をこちらがしながら、子供たちを保護してもらえたらなと……人手が必要になりますから、働きたい人が貧民街にも領地にも沢山いるでしょうし、労働力不足の解消にもなるんじゃないかと」
「………………………………」
ヴィルは少し考え始めた。少女の浅知恵だと思われたかしら……実際に公爵家はお金が有り余るくらい持っていたのを確認していたので、支援を増やしたり、人件費を出す事は朝飯前だと思う。
「…………いずれ貧民街の解消にも繋がっていくかもしれない……か………………その為には公爵の了承が必要だな」
「はい。お父様にはこの件が解決したら話をしてみようと思っています」