【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
私がそう言うとソフィアが顔を上げて、笑顔で頷いた。二名の子供もコンテナから出してあげると皆パウロに抱き着いて無事を喜びあっている。
「ふふっパウロって人気あるのね」
「当たり前だろ!俺が男前だからな」
どっかの誰かさんみたいな口調ね…………その誰かさんはニコライ様と話し込んでいる。ようやく話が終わったのかこちらに戻ってきたので、皆で公爵領に帰る事になった。
ニコライ様が馬車で送ってくれると言ってくれたのだけど、ちょっと目立ちそうだから遠慮して、皆で荷馬車で帰る事にした。ニコライ様は王太子殿下が荷馬車に乗っている姿に最後まで笑っていて……ヴィルが恥ずかしそうにしている姿に私も笑ってしまった。
御者はゼフが勤めてくれたので、荷馬車の中は子供たちと私とヴィル……子供たちは色々と解放されて、帰りの荷馬車では大はしゃぎしていたのだった。