【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「……では着替えるので、ヴィルは応接間で待っていてくれる?」
「わかった。ゆっくりでいいよ」
私が頷くと風のように出て行った。こんな気安い話し方が出来る日がくるなんてね……ヴィルも悪い人ではないし、友達にはなれそうなのよね。
さっそくベッドからおりて着替えようと動き出すと、もそもそとソフィアも動き始めた。お目覚めかしら?ソフィアのすぐ近くのベッドサイドにしゃがみ込み、顔を覗いて目覚めるのを待つ。ソフィアの目がゆっくりと開いていく……
「……おはよう」
「………………お……はよう」
穏やかな日常が戻ってきた感じがして、幸せな気持ちになる。私たちは二人ともマリーに手伝ってもらい、着替えを済ませて応接間へと行く事にした。