【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
――コンコン――
「お入り」
私は一瞬固まってしまった…………この声は………………意を決して扉を開くと、そこにはお父様がヴィルと向かい合って座っていた。
「お、お父様…………なぜ、ここに?」
「つれないな~~久しぶりの父に会えたのにその台詞だなんて。」
お父様はいつもと変わらず、朗らかな感じでそう言ってくれたけど……ひとまず私はソフィアと一緒にヴィルの隣に腰を下ろした。司教の件が解決したばかりだったので、まさかお父様がここにいるとは思わず、驚きを隠せないでいる私に説明してくれた。