【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「じゃあ、明日はオルビスやテレサも来るし、皆で公衆浴場に行きましょう!」
ソフィアは拍手をしてくれて、マリーは「いいですね!」と言って笑顔で同意してくれる。
「…………ではオリビアが行くなら私も行かねばならないな…………」
「……ヴィルは行きたくなさそうだったから、待っていてくれてもいいのよ?」
笑顔でそう言うとショックを受けた顔をする。最近は犬のように感じてしまう自分がいるわ……いけない、これでもこの国の王太子なのよね。ちょっと気安くし過ぎてるかしら。
「冗談よ、一緒に行きましょう。皆で行った方が楽しいものね」
「やはり私がいた方がいいという事だな」
「…………もう!すぐそれなんだからっ」
ははっと笑うヴィルの姿をお父様が見て笑っている。ヴィルがこんな風に笑う姿は小説の中でも記憶にないし、いつもエフェクトがかかった俺様王太子だから珍しいのかも。
明日、オルビスとテレサが来たらさっそく二人も誘いましょう。子供たちも来たら皆一緒に入ればいいわね!ソフィアも喜ぶし……そんな事を考えていたら、ますます明日が楽しみになったのだった。