【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 「じゃあ、明日はオルビスやテレサも来るし、皆で公衆浴場に行きましょう!」

 
 ソフィアは拍手をしてくれて、マリーは「いいですね!」と言って笑顔で同意してくれる。


 「…………ではオリビアが行くなら私も行かねばならないな…………」

 「……ヴィルは行きたくなさそうだったから、待っていてくれてもいいのよ?」


 笑顔でそう言うとショックを受けた顔をする。最近は犬のように感じてしまう自分がいるわ……いけない、これでもこの国の王太子なのよね。ちょっと気安くし過ぎてるかしら。


 「冗談よ、一緒に行きましょう。皆で行った方が楽しいものね」

 「やはり私がいた方がいいという事だな」

 「…………もう!すぐそれなんだからっ」


 ははっと笑うヴィルの姿をお父様が見て笑っている。ヴィルがこんな風に笑う姿は小説の中でも記憶にないし、いつもエフェクトがかかった俺様王太子だから珍しいのかも。

 明日、オルビスとテレサが来たらさっそく二人も誘いましょう。子供たちも来たら皆一緒に入ればいいわね!ソフィアも喜ぶし……そんな事を考えていたら、ますます明日が楽しみになったのだった。

 
 
< 234 / 512 >

この作品をシェア

pagetop