【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「……でも公爵家の家令になっちまうんだもんな~立場が違い過ぎるし、もう半分諦めてるからいいんだよ…………」
「………………でも家令と言っても貴族なわけではないですし、気にする事はないと思いますよ!私の母だって貴族じゃありませんし」
マリーがそう言って励ましてくれる……そうよね、ロバートは確か男爵の爵位を持ってはいるけど、メンデルは貴族じゃなかったはず。
「メンデルは私の乳母を務めてくれたり、マリーを生んでくれて、今も公爵家の為に一家は尽くしてくれているし、大事なのは人柄だわ。そしてオルビスがどう思うか、が一番大事ね!」
「…………そっか……」
「それにオルビスが誰かと一緒になるところを見ても平気なの?」
「それは!………………無理……はぁ~~やるだけやるしかないか…………」
ふふっとっても好きなのね。二人の恋がうまくいくといいわ――ふと横を見るとソフィアとナタリーがタオルで遊んでいた。
「こうやると空気が入って、ここを持つと風船みたいになるのよ」