【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
王太子に見られてしまったので、言い逃れする事は出来ないだろうけど…………ここで王妃殿下が出てきたら、刑にも影響が出てしまったりするのかしら。
そんな事を考えていると、マリーが建国祭の話題を振ってきた。
「あと一月半ほどで建国祭ですね~~王太子殿下がどんなドレスを贈ってくれるか、とっても楽しみです!」
マリーは本当に心から楽しみにしている雰囲気で、色めき立っている。私もドレスを着てみたいとは思うけど、贈られるって事はきっとヴィルの色が濃いドレスって事よね?
なかなかハードルが高いわ…………抵抗なく着る事が出来るかしら……
「え、ええ……そうね…………建国祭の10日前には届くと言われたけど」
「ドレスは私たち侍女にとっても眼福なので、早く見たいです~」
「そう言えばマリーは建国祭には出席しないの?ロバートって男爵なんだからマリーが出席してもいいと思うのだけど……」
「わ、私はお嬢様の支度のお手伝いがありますので、行きませんよ!それに社交界は苦手ですし……公爵家に仕えると決めたので」