【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「……遅れて申し訳ございません。王妃殿下におかれましては……」
「堅苦しい挨拶は苦手といつも申しておるだろう、オリビア。早うお座りなさい」
私の挨拶を遮るように席に座るように促される……挨拶は万国共通なのよ、きちんと挨拶もさせてもらえないなんて。周りの令嬢からクスクス笑う声が聞こえる。挨拶の為に下げていた頭を上げて皆を見渡すと、今日はどうやら私と王妃殿下の他に3人の令嬢がご招待されていたようだった。
3人とも顔は知っているけど名前が分からない人もいるわ……王妃殿下の左側に座っているのは生徒会書記のブランカ・メクレーベル伯爵令嬢。右側に座っているのはレジーナ・ボゾン子爵令嬢。
レジーナ嬢の隣に座っているのは…………おそらく学園で見た事がある程度で名前は分からないわね。
私は足早に自身の席に着いたのだった。