【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 とても嫌な雰囲気――――そうか、このお茶会は私を貶める為に開かれているのね。


 私をバカにし、お前の味方はいないのだから、身の程を弁えなさいと言いたいのだわ……悔しい。何とかして言い返したい。


 「……オリビア様、私は伯爵家のイザベル・アングレアと申します。私は女性でそのような活躍が出来る事、素晴らしいと思いましたわ。ぜひその時のお話をお聞かせください」



 ずっと無表情だったイザベル嬢が突然口を開いたかと思うと、私に話を聞かせてほしいと言い始める。このお方は何となく王妃殿下やブランカ嬢、レジーナ嬢とは雰囲気が違う気がする――


 私は困惑しつつも助け船を出してくれたと思い、その時の事を語り始めた。

 
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