【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「君が母上のお茶会に出席したというのを今日聞いたんだ。色々と忙しくしていた私の事を考えて、ニコライが言わなかったらしくて……何事もなかったか?母上が何か…………」
「大丈夫ですわ、心配症ね。それよりもここで立ち話も体が冷えてしまうし、応接間に移動しましょう」
「あ、ああ。そうだな、ありがとう」
自身が思っていたよりも私が元気そうだったので安心したのか、ヴィルの顔が和らぐ……そんなに心配していたのね。自分の母親だから、誰よりもよく分かるのかもしれない。王妃殿下の怖さが――
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