【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 突然黙り込んでしまう…………何?難しい顔をして、言えないような人物から聞いているの?凄く嫌な予感――――



 「皆が噂をしていたから誰から聞いたとかではないけど、直接その話をしてきたのは………………母上だ」

 「え…………」

 「……母上は滅多に私に声をかけてこない。王宮で会っても挨拶すら交わさない事もある。しかし……オリビアの事になると決まって声をかけてくる。ちょうどお茶会をした後などは間違いなく声をかけてきたな」


 何となく聞くのが怖い。何を言っていたのだろう……お茶会ではヴィルの事を散々悪く言っていた王妃殿下だったから、まさかヴィルの前では私の事を悪く言っていたの?


 「ど、どんな事で話しかけてきたの?」

 「…………それこそ噂についてだ。オリビアはそういう人間だから婚約者として相応しいのか、王太子妃教育をちゃんとやっているのか、一緒にお茶をしても下品な娘だから他の婚約者を用意しよう、とか…………」

 「なっ………………そんな事を?」

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