【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 こんな顔よって隣で食事するソフィアに見せると、ソフィアがうふふって笑い出した。そんなに面白い顔だったのね……ちょっと複雑。
 

 その話をすると、お父様がびっくりした顔をして私を見つめた。


 「大笑い?あの殿下がお母上の話で?………………そう。それは良かった」


 お父様は何か思い出しているかのような表情で、少し微笑んでいる。私も王妃殿下のお話でヴィルが笑っているのを見て、ちょっと親離れ出来たのかなって感じていた。

 やっぱり子供にとって母親の影響って、大きいものだから。


 「王妃殿下も子離れしてくれるといいんだけどね~」


 お父様に言われてハッと気付く……子離れ。そっか、あの方は子離れ出来ていないのね。好きの反対は嫌いじゃなくて無関心だから…………放っておいてくれるのが一番なんだけど。

 
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