【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 「ごめんなさい、混乱させてしまって。せっかくだからこういう女子会っぽい事をイザベルとしてみたくて……ダメだった?」

 「いえ、オリビア様からのお誘いはどんな事でも嬉しいので、カフェであろうとも喜んで参ります。」

 「ふふふっありがとう。昨夜お父様とアングレア家の話になって、イザベルの顔が見たくなったのよ。一度会っただけで剣術の為にお屋敷に行くっていうのも失礼でしょう?私、学園に通っていないからお友達もいないし、こういう女性とのお出かけに憧れていて……」

 「オリビア様の相手に選んでいただけて、光栄です」


 頬を赤くしてそんな事を言ってくれるイザベル……はぁぁ尊い。イザベルが私の婚約者なら即結婚していたわね。


 「建国祭まで1か月を切ったでしょう?お父様が司教や司祭の刑が決まりそうだって、昨夜話していて……教会の者を裁くとなると民意も荒れるものだから、私も護身術ぐらいは身につけておいた方がいいんじゃないかなって思ったのよ。その時にイザベルの顔が浮かんで、指南してもらえたらなって……」

 「オリビア様に指南するお役目を頂けるのですか!それは喜び以外の何物でもありません。さっそく今からでも我が屋敷に来ていただければ、ご指南いたしますよ!」

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