【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

錯綜 ~王妃Side~



 フェオドラードから聖女の話を聞いた時、召喚を阻止出来ないか考えていた事もあったが、実際に召喚する術を研究しているところを見ると、あと数年の内に研究は完成されるところまできていたので、私は阻止する事は断念した。

 それよりも教会に聖女を渡し、王族を排除されるわけにはいかないと考え、もし召喚されたらその聖女をヴィルヘルムと婚約させようと密かに考えていた。



 しかし……………………クラレンス公爵が邪魔をする。あの女が生んだ娘とヴィルヘルムを婚約させてしまう。


 どこまでも邪魔な一家だ。

 
 この娘がいる限り、私の計画は思うように進まないだろう。


 ヴィルヘルムの相手が思うようにいかなかった場合の保険ではないが、もう一人世継ぎが欲しいと私は考えた。そうして生まれてきたのが、第2王子のフェリクスだ。
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