【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

 「よい、この話の真偽を確かめるにはどの道王妃よ、そなたに話しを聞かねばならなかった。オリビア嬢がそなたのお茶会に出席すると体調を崩しがちになっていたのは知っているな?」

 「?は…………それは存じておりますが、それが何か?」

 「何か原因があるのかと思い、公爵はオリビア嬢の血を調べたのだ。そこでとある毒が検出された…………」

 「………………まさか、私のお茶会でその毒が入れられた、と?」

 「そこまではまだ分からぬ。私が確かめてほしいのはこれだ………………この植物を知っているか?」


 私は陛下から渡された一輪の花を手に持った。私の温室にはおびただしい植物が生育しているが、青い花をつけたこの植物は正直全く見た事がなかった。
 

 「これは…………何の植物です?私の温室にもない種類かと…………初めて見る種類です」



 私の反応に公爵と陛下は顔を見合わせている。何なのだ?
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