【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

 最後に高熱を出した時に禁断症状が出た、という事か――――


 この植物の厄介なところは中毒性がある事。私が反対しても王妃殿下のお茶会に通っていたのも、その作用があったからなのか?

 今は摂取していないからオリビアの方も落ち着いている。もう体の中にもデラフィネの成分は残っていないだろう…………それでも危険な事には変わりない。



 
 私と陛下がそんな話をしていると、突然扉が開かれる…………そして入って来た人物に私と陛下は目を見開いた。


 「幽霊でも見ているかのような顔だな。陛下も…………話は廊下に漏れ出ておりますぞ。それにしても先ほどの話は本当なのですか?オリビアから毒が検出されたというのは…………しかもそれは我が国では出来ない物のようですね」


 扇で顔を隠しながら、私と陛下を見すえ、威厳たっぷりに話すのは王妃殿下だった。

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