【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

 
 ぐすっと感激しながら涙を流して褒められてしまった…………えと……すっごく恥ずかしい………………あんまり褒められるとかそういう経験ないし……
 
 自分がこの世界では世間知らずのお嬢様である事は重々承知しているつもり。でも私にしか出来ない事があるはずよね……何せ公爵家はお金持っているわけだし。この財力を存分に利用しない手はないと思うの。お父様が稼いだお金なのにお父様、ごめんなさい。
 
 でもきっと、お父様なら良いと言ってくれると思うのよね。というのは私の都合のいい考えなんだけど。

 
 「マリーも協力してね」

 笑顔でそう言うと「もちろんです!」という頼もしい言葉が返ってきた。いつも私に何が必要で大切かを考えてくれる。マリー大好きよ。

 そんなやり取りをしていると、女の子から「……うっ……」という反応が見られたので皆が彼女の方を振り返る。すると、意識が戻ってきたのか薄っすらと目を開け始めたのだった。


 
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