【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「今のところデラフィネは大量に出回る事はない希少な植物だから、そこまでの混乱はないと思うよ。出来れば聖女の召喚を阻止したいところだけど…………教会内部に潜入する必要があるし、それは難しいだろうね」
「分かりましたわ。じゃあ私、イザベルのところに行って鍛えてもらって来ます!」
「な、何を言っているんだ、オリビア…………鍛えてって……」
「私も自分の身は自分で守れるようになりたいのよ。イザベルが私に剣術を指南してくれるって言ってくれてるから……まぁ剣術が出来るかは分からないけど、鍛えてもらえたらなって。自分の出来る事をやりたいと思うの」
「強いオリビア様、カッコいい」
ソフィアが羨望の眼差しをしてくれるので、やる気が漲ってきたわ。カッコいい女性って素敵よね、イザベルも本当に素敵だし。
「今我々に出来る事は限られているし、いいんじゃないかな~~イザベル嬢の兄であるリチャード君もいるだろうから、教えてもらうといいよ」
「…………リチャード?そうか、アングレア家はリチャードの家か…………それならば私も一緒に行こう」
「え?!ヴィルはお仕事が溜まっているだろうし、無理しなくてもいいのよ!」
気軽に通おうと思っていたのにヴィルがいたら、皆緊張しちゃうじゃない。