【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 「思った以上にしんどいわね………………貴族の女性ってこんなに体力がないものなの?」


 呼吸も荒く、息も絶え絶えの私を見ながらマリーが心配してお水を持ってきてくれる。


 「お嬢様…………いきなりされては体に負担がかかってしまいます。少し体をほぐしましょう!」


 マリーが私にマッサージをしてくれたり、ストレッチと思われる事を手伝ってくれて、体がかなり楽になった。前世だったら優秀なマッサージ師になれていたに違いないわ。


 「マリー、ありがとう。ついつい気持ちばかり焦っちゃって……」

 「………………私にはお嬢様が何を抱えてらっしゃるのかは分かりませんが、皆お嬢様の味方ですので気負い過ぎないでくださいね!」

 「マリー…………」


 あぁ…………マリーの言葉で、私がこんなに必死になって教会の悪事を止めたいのは、この人達を守りたいからだったと改めて再認識する。どうしても小説の内容に補正されているような気がして、焦りが出てしまっていた。


 昨日お父様のお話を聞いていて、この世界はどうしても公爵家が邪魔になるように動いていっている感じがする。
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