【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
我々は領地経営も順調だから、少し納税額が上がってもどうと言う事はないのだけど。
「今回はオリビアと殿下の件があったからこそ、処分って事にして少し強引に政策を決める事が出来たんだ。とても助かったよ。」
「そんな事…………」
「うん、だからこそ気を付けてほしい。殿下や私もいるし、イザベル嬢と一緒にいるとか、とにかくしばらくは単独行動はしないように、ね」
お父様が私の両手を握ってお願いをしてくる。私も領地にいる時とは勝手が違うのだから、気を付けて行動しなきゃ。
「はい、重々承知していますわ」
「オリビア様……」
ソフィアが不安そうにこちらを振り向くので、心配ないと笑顔で伝える。
「大丈夫よ!私には皆がいるし、自分の事は自分で守れるように、今鍛えているところだから。ソフィアも一緒に走る?」
「うん!」