【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~


 こういう時は違う話題にした方がいいわね。すっかり笑顔になってくれた。お父様もうんうんと頷いてくれたので、今日も少し走ったりしてトレーニングをしておきますか。


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 それから数日経って、街は一層建国祭への準備で盛り上がっているようで、公爵邸の侍女たちが色めき立っている。

 商店街では税の引き下げに伴ってセールのような事も行われていて、綺麗な飾り付けもされていたり、まだ建国祭じゃないのにお祭り騒ぎのようだと話しているのが聞こえてきた。


 陛下の政策が効いているのか、民は大いに喜んで賑わっているようね。
 
 
 家族連れも多いなんて、子供たちにとっても良い街になってきているようで嬉しいわ。

 私の胸も徐々にワクワクしていた……警戒しないといけないのは分かっているのだけど、初めてのお祭りだし、ワクワクの方が勝ってしまっている。


 そんなところに夕方になると、ヴィルから建国祭の祝賀パーティー用のドレスが届いた。


 領地で私の為にドレスを贈らせてほしいとお願いされていたのをすっかり忘れていたという……どんなドレスなのかしら。

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