【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
運ばれてきたドレスはすぐに私の部屋の隣に運ばれ、侍女たちの手によって飾られていた。ひっきりなしに人が出入りしていく度に歓声が聞こえてくるので、気になってしまうじゃない。
「お嬢様はまだ立ち入り禁止です!」
「えぇ、どうして?」
「届いたのですけど、色々と整えている最中なのです!丈の長さやウェスト部分など、色々と確認していますので、もう少しお待ちください」
という事でマリーに少しお預けを食らってしまったのだった。
待つ事1時間弱…………ようやく呼ばれてソフィアと一緒に隣の部屋に足を踏み入れると、妖精のようなドレスが飾ってあった。
「お嬢様~~サイズも全て完璧です!色々確認しましたが、寸分の狂いもありません!」
「へぇー…………素晴らしいわね……」
「王女様みたい!」
あまりの美しさにマリーに言われた事など頭からすっ飛んでいった。ソフィアも感動してドレスの周りをくるくる回っている。
これを私が着るの?
着こなせるのかも不安になるほどのドレス――――スカート部分はアイスブルーからラベンダーピンクのグラデーション……アイスブルーはヴィルの瞳の色でラベンダーピンクは私の髪色だわ。