【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
大小沢山の薔薇の花のモチーフが散りばめられていて、裾にも金糸と銀糸を使ったおびただしい刺繍とビジューが施されている。形はマーメイド型に近いけど、腰の部分から裾に向かって広がっているのでゴージャス……
肩口はオフショルダーに腕はロングスリーブとは……レースのロングスリーブだから少し大人っぽいデザインなのね。オフショルダーからふんわりとシースルーのマントのようなオーバードレスがついている。
なんだか王女様っていうより女王様みたい。
マントの縁にも銀糸で薔薇の刺繍が施されていて、本当に美しい。
これってヴィルがデザインしたのかしら。デザイナーはいるわよね……素晴らしいセンスを感じる。
このデザイナーに今度ドレスを作ってもらいたいくらい。
「お嬢様!一緒に着けるジュエリーなども全て届いております~~ダイヤの中央にブラックダイヤが輝いていて美しいです!感動です!」
ブラックダイヤモンドは確か……強さとか不屈とか、不滅の愛とかそんな意味があったような…………多分自身の髪色に合わせて入れたのよね。
「……これだけの物を用意してくれたのだから、お礼を伝えなくてはいけないわね」
「当日は私がしっかりと着付け致しますので!髪の毛のセットもお任せください!」
「ふふっマリーったら、張り切っているわね」