【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
イザベルのこういった純粋な部分を可愛いと甘やかしてくれる人、どこかにいないかしら。なんて親戚のおばさんのような気持ちが出てきてしまう。
そんな事を考えている私の目に1つの置物が目に入る…………ガラス細工が売っているお店の店頭に飾られていた、白い一角獣の置物…………これは、ユニコーン?
古の聖獣だけどこの世界に置物として作られて売られているなんて、前世との共通点が見つかった気がして、嬉しくなって購入してしまった。
「そうだ、これをドレスのお礼にしようかしら」
「殿下からドレスを賜ったのですね。お礼の贈り物とは、お喜びになりそうです!オリビア様からでしたら、何でも喜んでくださるでしょうけど」
私はこの小さなユニコーンを自分用とヴィルに渡す用の2つ購入し、この日はイザベルに送ってもらって帰路に着いた。
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――――――――聖ジェノヴァ教会・地下の一室――――――――
「この愚か者め!そなた等がしくじったせいで、大司教様のお手を煩わせる事になったのだぞ…………その手で責任を取るのだ!」