【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

祝賀パーティーへ


 イザベルとの街でブラブラした日から10日ほど経って、いよいよ建国祭当日になった。

 それまでの間はイザベルの家と我が家の往復で、主にトレーニングと体の手入れの日々だった。そのかいあって頭の先から足の爪先までしっかりと磨かれて、これが自分なのか……と感動してしまうかのような仕上がりにマリーの鼻息は荒くなる。


 「お嬢様~~いよいよ今日から建国祭ですね!今夜の祝賀パーティーまで、まだお時間もある事ですし、朝のマッサージを致しましょう!」

 「え、今日もするの?!」

 「もちろんですよ~~常に最善を尽くす事が大事ですので!」

 「…………それはそう、だけど」


 なんだか丸め込まれたような気がしなくもない…………


 「ソフィアもオリビア様のマッサージ見てるね!」

 「じゃあソフィアの好きな本を読んで聞かせてくれる?」

 「うん!」


 こうしてソフィアの音読を聞きながらマッサージしてもらって、夜の祝賀パーティーの準備は進んでいく。

 お父様は正装をして建国祭の開幕セレモニーに出席するので、朝からバタバタと用意して出かけて行った。私は娘なので出席する必要はなく、夜の祝賀パーティーに出ればいいのよね。
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