【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「オリビア!無事に着いて何よりだよ、ドレス姿もとっても素敵だね」
「ありがとうございます。ドレスが素晴らしいのと、マリーたちが頑張ってくれたおかげですわ」
「殿下もドレスとエスコート、ありがとうございます。セレモニーに出席して、各国の王族と交流してからすぐに向かったので、大変だったのでは?」
え、そうなの?各国の王族と交流してたなんて、知らなかった。それって全然休憩出来てないのでは…………
「大変なんて事はないから大丈夫だ。むしろ迎えに行きたくて、各国との交流を早めに切り上げたのだから」
「…………そんな事出来るのね」
私たちが王宮の入口付近で話していると、遠くからアングレア伯爵家の方々が挨拶に来てくれた。
「オリビア様、ドレス姿素敵です!」
「ふふっありがとうイザベル。イザベルも素敵よ!いつものイザベルもカッコ良くて好きだけど、ドレス姿も可愛いわ。髪を下ろしているのね」
イザベルはいつもブラッドオレンジの髪を結い上げてシャキッとしているけど、今日は下ろしていて全然印象が違う。なんだか凄く淑女な感じがして、私の方がドキドキしてしまうわね。