【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
「昨夜はよく寝ていたわね。着替えたらご飯を一緒に食べましょう」
そう言うとソフィアの顔が輝いた。昨日は睡眠よりもまずは食事をさせてあげるべきだったかしら。たっぷり食べさせてあげなきゃ。
――――コンコン――――
ノック音が聞こえた後「失礼します」とマリーが入ってきて、私の着替えとソフィアの着替えを持ってきてくれた。流石マリー、きっと昨夜のうちにソフィアの分も用意してくれたに違いない。
私はマリーに手伝ってもらって自分の着替えを済ませ、いざソフィアの着替えを手伝おうと思ったらマリーがササッと着替えさせてくれたのだった。
「お嬢様のお着替えで慣れていますからね!」
得意げに鼻息を荒くしてそう言うと、ソフィアのミルキーベージュ色の肩まで伸びている髪の毛を綺麗にとかす。もはやプロだわ!あんなにボサボサ感満載だった髪の毛が、一瞬で整っていく。マナーハウスに着いたら髪の毛も切って整えてあげよう。