【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
何だか一連の出来事を思い出すと自業自得な感じがして、三日間は大人しくしていようと考え直したのだった。
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建国祭四日目にして、ようやく謹慎が明けた……!
腕の赤みはすっかり消え、手首も痛くはない。これでお出かけもばっちりだわ!
今日は謹慎が明けるのを待っていたかのように、イザベルが朝から公爵邸に迎えに来てくれる。一緒に街を回る約束をしていたものね。
楽しみだわ~~ルンルン気分で服を選び、麦わら帽子も用意して出かける準備は万端だった。
そこへイザベルが到着したとの知らせが届く。
嬉しさのあまり勢いよくエントランスから出て行くと、馬車の前にズラリと人が並んでいた。
「あら?随分沢山人がいるわね。ニコライ様やリチャード様にヴィルも、皆一緒に出掛けるの?」
「すみません、オリビア様。兄が今日の事を殿下に話したら皆が来てしまいまして……」