【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
長いようで短い建国祭が終わっていく――――
皆で見られた花火が素敵すぎて、その日は帰ってからも胸がいっぱいでなかなか寝付けなかった。
でも隣からソフィアの寝息が聞こえてきて、一定のリズムを刻むそれを聞いていると、いつの間にか私もうとうとし始め――――
その日は久しぶりに前世での子供たちが夢に出てきた。
一緒にお祭りの屋台で買ったたこ焼きや焼きそばを頬張り、綿あめを買ったりくじ引きしたり、お祭りでの幸せな思い出の夢を見る事が出来たのだった。