【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
 
 イザベルの言う事も分かるけど、この世界には消防署などはない。街は衛兵が守っているだけだし、燃え広がったら被害がどんどん拡大するわ。

 
 「このままだとあっという間に街中に広がってしまうわ!すぐに火を消さないと……民も避難させなきゃ!」

 「……私が先頭に行きます。オリビア様は後ろから続いてください」


 リチャードがそう言ってくれたので、頷いて後ろからついて行く事にした。一刻も早く行かなければ……!



 ~・~・~・~
 


 馬を駆って王都の西側に向かって走らせること10分くらい…………煙が出ているのですぐに場所を特定出来た。

 やっぱり火が上がっている!出店の部分の商品からどんどん火が燃え移っているけど、まだ店には飛び火していないみたい……


 でもそれも放っておいたら燃え移るのも時間の問題だわ。店主は血を流して蹲っている…………ひとまず馬を降りて店主に話しかけた。


 「大丈夫?何が起こったの?!」

 「客から何かを受け取ったんだ…………それが突然爆発して……っ」

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