【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
そんな事を考えていると、夕方あたりにイザベルがやって来て、私の部屋でお茶をする事になったのだ。
「申し訳ございません、突然訪問してしまって」
「気にしないで、イザベルも誘われていたって知って嬉しいんだから。あのメンバーの中に一人で出席するのはちょっと嫌だし…………それも考えてイザベルも誘ってくれたのかしら」
「そうでしょうね。私とオリビア様が、仲良く……している事も知っているでしょうし……」
イザベルは”仲良く”という言葉が照れ臭かったのか、顔を赤らめてモジモジしていた。
可愛い……抱きしめたくなっちゃうわね。
「そうよね、私たち仲良くしているものね」
そう言ってニコニコ笑いかけると、さらに赤くなってモジモジし始める。
うーーーん、こんな可愛い子がいていいのかしら。私が幸せにしてあげたい、なんて思ってしまう。
「じゃあ当日は一緒に行きましょうよ。私が馬車でイザベルのお家に迎えに行くわ。そこから子爵家まで一緒に乗って行きましょう。帰りも同じように帰って来れば問題ないし!」
「分かりました、ではそのような流れで考えておきます」