【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~

 こうしてイザベルとの話し合いは終わり、その日の夜に出席のお手紙を書いて送ったのだった。
 


 お茶会は手紙をもらった日から二日後だったので、次の日にドレスなどは持ち合わせで間に合わせるようにした。

 そんなに気合を入れる必要もないし、メンバーもメンバーだろうから早めに切り上げて帰ってきましょう。



 マリアは教会の予定にしばらく付き合うって言ったので来る事はなく、そのままお茶会当日を迎え、朝食をとって支度を整えたらすぐに公爵邸を出発したのだった。



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 子爵家は公爵家の屋敷からはかなり遠く、公爵家や伯爵家とは違い、王都に屋敷があるわけではない。

 身分と財産は比例するもので、王都に居を構えられるのはそれなりの財力がある諸侯のみだった。というわけで子爵領まで馬車に乗って行かなくてはならないので、片道2時間以上はかかる道のりだった。


 イザベルを伯爵邸で乗せてから北の方角へずっと進んで行くと、前方に海が見え始める。

 北の方に向かっていたから王都とは少し気温が違うのね……長袖のジゴ袖を着てきてよかった。


 子爵領は海沿いにあるようで、公爵領とちょっと似ているわね。公爵領は王都から西にずっと離れているので、海沿いとは言えそこまでお互いに干渉しないのかしら。
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