【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
最終話:素直な気持ちで…
今日もその施設では、修道院の方々が忙しそうに動いている姿と、そのお手伝いをしてくれる民や子供たちの姿が見られる。
私は施設のお手伝いをしたくて、時間を見つけては日々通っているのだった。
子供が好きなのもあるし、ここの施設自体はとても美しくて綺麗なのよね。
元教会の敷地内では、今日も沢山の子供たちが遊んでいる姿を見て、微笑ましくなる。時々ソフィアも連れて来たりもするけど、今日は別行動だった。
そんな私の姿を見つけた子供たちが、嬉しそうに声をかけてくれる。
「あ、オリビア様だー!」
「遊ぼうーー!!」
ちょくちょく顔を出すのですっかり顔見知りになってしまっているわね。無邪気な子供たちが可愛すぎるわ。
「よし、じゃあ絵本でも……」
「絵本はつまらないよ!鬼ごっこー!」「きゃははっ!」
子供たちはすっかりやる気なので断るという選択肢はなかった私は、芝の上でヒールのある靴を脱ぎ捨て、シュミーズドレスのスカートの裾を結び、彼らを追いかける。
「待て待て~~」
「きゃーー!」