【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部更新中】
教会や修道院をチラリと見ながら、ひとまず人が賑わう広場や市場に行ってみる事にした。
広場には沢山の人々が楽しそうに過ごしていて、子供も元気に走り回っていた。
「ここでお昼を食べるのもいいわね」
そんな事を呟くと皆が頷いて同意してくれたので、決まりね。ソフィアは待ちきれないといった様子だわ。
広場から出ると、ズラリと商店が並んでいる――――ここが市場なのね!各お店を見ていると、本当に様々なものが売られていて、目移りしてしまう…………炭焼き職人がいるので領地でガラスを製造したり出来るのね。綺麗なガラス細工なども並んでいて、目がキラキラしてくる。
ソフィアはガラス細工を初めて見るらしく、そのお店の前で食い入るように見ていた。そんなところも可愛い。
「何か気に入ったものはあった?」
それとなくソフィアに聞いてみるとビックリした様子でもじもじし始めたが、やがてゆっくりと指を刺したのは、羽がブルーの小さな鳥のガラス細工だった。幸せの青い鳥ね!