【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
やりたい事
あの後マリーは「少しお休み下さい」と寝床を整えてくれて、優しく微笑むと静かに部屋を出て行った。やはり体力が落ちていた為、少しうとうとしていると、すぐに深い眠りに落ちて行った。
忙しく子育てに追われる私が見える…………これは病死する前の記憶ね……子供たちは皆可愛くて、この子たちの為ならどんなに辛くても生きていけると思っていたなぁ……流石に病気には勝てなかったけど。
忙しい中でも誕生日にはケーキを買ってお祝いして、夏はプールにも連れて行ったし、クリスマス会したり………………その全てに夫の姿はほとんどない。仕事が忙しいとか、取引先がとか、付き合いがとか、様々な理由で家には寄り付かなかった。
子供たちさえいてくれれば頑張れる。そう思っていたのに…………
中途半端な状態でいなくなって、ごめんね
何度も何度も謝って――――涙を流しながら目が覚める。
「……夢…………」
眠る前は日差しが明るかったのにいつの間にか夕暮れ時の日差しに変わっていた。