【書籍化&コミカライズ決定】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~
第二章
お父様の手腕
微熱が下がってソフィアと図書館で過ごしたりしていると、体はすっかり元気を取り戻した。少し落ちていた食欲も戻ってきたので運動がてら散歩をしたり、前世でやっていた筋トレなんかもこっそりやっている。主にスクワットね。やっぱり足腰の筋力は大事だから。
ソフィアは読み書きがとっても上達したので、図書館から持ってきた本を読む事が大好きになっていった。
自分の知らない世界が広がっていく事が楽しいのね!趣味が出来たからか、以前ほど私にべったりではなくなり、ゼフに意味を聞きにいったりする姿もちらほら見られて、成長が早いわね…………とちょっぴり寂しくなっちゃう……
今までは与えられなかっただけで、ソフィアはとても真面目で知識欲の大きい子だったのね。私は微笑ましく思い、今日は一人でロバートにお話を聞きに行くとしましょう。
「じゃあロバートのところに行ってくるから、ソフィアをお願いね!」
ゼフとマリーにお願いし、二人は大きく頷き「お任せください、いってらっしゃいませ!」とマリーが送り出してくれた。ソフィアも二人の間から顔を出し、手を振ってくれる。まぁロバートは同じ屋敷の中にいるから、そんなに意気込む事ではないんだけど……上手く話がまとまるといいわね。