目と目を合わせてからはじめましょう
 彼女を、下ろすと彼女の頭の後ろに手を回し、そのまま唇を塞いだ。少し抵抗した彼女も、すぐに答え始める。彼女のブラウスのボタンを外して脱がせると、白くて柔らかな肌に触れる。スカートのファスナーを下ろすと、ストンと床に落ちた。

 「やっぱり、お風呂は恥ずかしいよ」

 消え入るような、艶っぽい声で言われても、ここで辞める選択肢なんて出来るわけがない。

 「諦めろ」

 そう言うと、自分も裸になると、一気に彼女の下着も脱がせた。そのまま、また咲夜を抱えて、バスルームの電気のスイッチに手を伸ばした。

 「明るくしないで!」

 「無理だ。危ない」

 パチっとバスルームが明るくなると、同時に抱き抱えた彼女の体も目に入ってくる。

 「いやー」

 体を隠そうと、必死にもがいている。

 ふっ。
 笑みが漏れた。

 「何、笑っているのよ!」

 「前にもこんな事があったなと。沖縄で、マッサージに行った時のこと思い出した」

 「そんな事、思い出さないでよ、恥ずかしい」

 「あの時も、本当に綺麗だと思った」

 俺は、彼女を目の前に立たせた。そして、胸と下腹部を隠す、彼女の手をそっと外すと、目の前に、胸の膨らみが広がった。

 「見てないって言ったじゃない」

 「そうだっか?」


 シャワーの蛇口に手を伸ばすと、勢いよくお湯が身体にかかる。

 そのまま、彼女を抱きしめながらキスを繰り返した。

 「はぁっ」

 シャワーからのお湯が滴る彼女の口から、甘い息が漏れる。

 俺の手は、彼女の膨らみを捕まえる。

 「こんなところで……」

 「一週間も、我慢したんだ。これ以上、我慢できない」

 「ああんっ」

 バスルームに、甘い声がひびき渡った。

 崩れ落ちる彼女を支え、太ももからゆっくりと手を這わせた。

 甘くて、激しい彼女との時間の始まりだ。
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