目と目を合わせてからはじめましょう
 背中を撫でていた雨宮の手が、お尻へとおりてきた。

 「ふあっ」

 思わず、変な声が出てしまった。

 私も、この年齢だ。この状況がどういう事かぐらいはわかる。


 雨宮の手が、スカートを捲り上げたのが分かった。

 「まっ、待って…… はぁっ」

 「無理だ。何度、お前の姿に、我慢したんだと思うんだ」

 「そl、そんな事知らない……」

 雨宮の柔い唇が、首筋をくすぐる。

 「ふっあっ」

 どうしよう、体が熱い。


 知らず知らずに私の手は、雨宮のジャケットを脱がしていた。絡み合うように、寝室へと向かっている。

 こんな風に、気持ちも体も止める事が出来ないのははじめてだった。

 雨宮の手が、ブラウスの裾を捲り上げてきた。そのままベッドに倒れ込んだ。また、熱いキスを繰り返しながら、雨宮の片手がブラウスのボタンを外じめた。そして、両手でブラウスの胸元を開いた。雨宮の手が、ブラジャーの上から胸の膨らみを揉み出す。

 「ああっ」

 どうしてこんな声が出てしまうのか……  恥ずかしい……


 ふわっと、胸が解放される。ブラのフォックが外されたと思ったと同時に、ブラとブラウスが脱がされた。雨宮の手がベッドのスタンドに伸びるのわかった。

 「いやっ。明るくしないで」

 「いや、見たい」

 スタンドの明かりが部屋を照らす。慌て両手で胸元を隠した。


 雨宮は起き上がると、シュルッとネクタイを外しワイシャツを脱ぎ捨てた。

 プールで見た、あの引き締まった筋肉に、思わず唾を飲み込んだ。

 雨宮は、起き上がったまま、胸元にあった私の両手を広げベッドの上に押し付けた。

 雨宮の目の前に、私の胸の膨らみが広がった。
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