ゆがんだ溺愛は、芳醇で危険
『や!体、なでない、で……っ』
『だって体を触ると、仁奈が気持ちよさそうにするから。撫でてほしくないの?じゃあ代わりに触るね。ココは?どう?』
『んんッ!』
制服の上から、仁奈のふくらみに手を添える。確か、前も触れたことはあった。だけど、力をいれることはなくて。それきりだった。
だけど今は違う。
試しに指に力を入れると、仁奈はビクンと反応した。硬く目を瞑り、恥じらいに耐えている。瞼に押し出された涙が頬を伝い、彼女の煽情的な雰囲気をますます助長させた。
……あぁ、こんなもの見せつけられて。勝てる気がしない。
近い未来、本番が来た時。正気を保てなくなるのは、絶対に俺の方だ。