執行人



「クス...。裁くか。あのうわさは本当だったのか...。
 皇帝の『駒』が悪しき名のものに裁きを下していると。」


「・・・。」



「だが・・・。お前に何ができる?」



カーソンが先ほどまで血まみれた「人形」に向けていたナイフをこちらに向ける。



「たった14の餓鬼が、こんなところにやってきたところで、
 どうにもならんだろう?」



「クス...さあ、どうだろうね。」



「潔く、命を乞えよ?ハハハッ。」



カーソンが立ち上がってこちらをまっすぐ見る。



「黒、仕事だ。」


「はい。主人。」











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