執行人
「うわ・・・。」
室内にはたくさんの方々がいらっしゃいますね。
華やかに男女で踊るのだから美しい、と人間は思うのでしょう。
「黒、仕事だ。」
「はい^^。では、ご一曲。」
ちゅ・・・。
跪きアリスお嬢様の手を執り青いオペラグラフの甲にそっと口づけをする。
「・・・!ええ///」
「ではまず1曲私とご一緒してください。それからあそこにいるパーシヴァル伯爵へと近づきます。」
私は小声でアリスお嬢様に告げる。
「だが、本当にパーシヴァルは私をエスコートしてくれるのか?」
「ええ。これでも結構目立っていますからね。
お嬢様、小さくて可愛いんですよ^^。」
「本気か'へ'」
「本気です^^。」
嗚呼、あなたは本当に可愛いですね。
可愛い物には印を付けたい、それを分かっているんでしょうか。◆