執行人



「これにお着替えください。」


渡されたのはピンクのドレス。


新品だな・・・。


ハウスメイドの手の甲には十字架の焼き後が。





これ、ロンドン大火の焼け跡から出てきたものと同じ柄だ。



「あの、その焼け跡・・・どこで」



「! 申し訳ございません。」



手の甲を隠し震えるハウスメイド。



「もしかして・・・パーシヴァル伯爵に・・・?」



下を向いて震えたままだったハウスメイドはコクコクとうなずいた。



「これは次の獲物という意味で・・・。これをつけられると主人に火で弄ばれるのです。」



だとすると、あのロザリオは次の獲物を意味していたのか。



「わかりました。一人で着替えれるので大丈夫です^^」



とりあえず、着替えたけど・・・。



部屋の外に出てみると広い廊下。







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