陰陽現代事情
第6話 学校を壊せ
「父さん!あんな格好で学校に来るの、やめてくれないか!恥かいたじゃないか!」
晴明が父親に忠告していた。晴明はこの日、父親が変な姿で学校に現れ、訳の分からない理念を吐いていたので、先生やクラスのみんなに冷やかされたのだった。
「ハジかいた事がそんなにイヤなのか?おまえもニッポンジンだな。ガイコクジンは、ハジをかくことをイヤとは思わない。それよりニッポンジンは、ツミのイシキが無い。ツミのイシキを持ちなさいツミのイシキを!!」
父親が話題をそらした。
「もうっ!!父さん!!屁理屈はやめて、人の話聞いてくれよ!!」
晴明がわめいた。
「うるさい奴っちゃな。それより晴明、お前、政治の呪術も覚えてくれよな。ほら、今日の分の勉強だ」
そう言って父親は、晴明に一枚の紙切れを渡した。
そこには何やら、政治的な文言が書かれていた。
「"国家はビジョンを持つな、国民がビジョンを持つ妨げだ"・・・・?」
「そこに書いてあることが、分かるかな?」
父親が晴明に尋ねた。
「分かる訳ないだろ。こんなクソ難しい事」
晴明がヤケになって言った。
「そう言うと思ったよ。説明してやるからよ~く聞いとけよ・・・・日本人がなぜビジョンを持てないのか考えるんだ。すると国家と国民が陰陽関係になっていることに気がつく。国家がビジョンを持っているせいで、国民がビジョンを持てないのだ。国家がビジョンを持つのをやめれば、国民はビジョンを持てるようになる、と、そういう訳なんだ」
父親が晴明が見ている紙切れを指さしながら説明した。
「う~ん・・・・?」
晴明はうなった。
「なあ父さん、こんな呪術覚えて、何になるの?何が変わるっていうの?」
すると父親は、こう答えた。
「政治の呪術で政治が変わる、国民の意識が変わる。呪文を繰り返し繰り返し唱えることで、日本に民主主義の息吹を吹き込むのだ。晴明よ、新聞やテレビのニュースは欠かさず見るのだ。いずれ、我々の呪術が日本をよい方向に導いていることが分かるはずだ」
晴明は、首をかしげていた。
晴明が父親に忠告していた。晴明はこの日、父親が変な姿で学校に現れ、訳の分からない理念を吐いていたので、先生やクラスのみんなに冷やかされたのだった。
「ハジかいた事がそんなにイヤなのか?おまえもニッポンジンだな。ガイコクジンは、ハジをかくことをイヤとは思わない。それよりニッポンジンは、ツミのイシキが無い。ツミのイシキを持ちなさいツミのイシキを!!」
父親が話題をそらした。
「もうっ!!父さん!!屁理屈はやめて、人の話聞いてくれよ!!」
晴明がわめいた。
「うるさい奴っちゃな。それより晴明、お前、政治の呪術も覚えてくれよな。ほら、今日の分の勉強だ」
そう言って父親は、晴明に一枚の紙切れを渡した。
そこには何やら、政治的な文言が書かれていた。
「"国家はビジョンを持つな、国民がビジョンを持つ妨げだ"・・・・?」
「そこに書いてあることが、分かるかな?」
父親が晴明に尋ねた。
「分かる訳ないだろ。こんなクソ難しい事」
晴明がヤケになって言った。
「そう言うと思ったよ。説明してやるからよ~く聞いとけよ・・・・日本人がなぜビジョンを持てないのか考えるんだ。すると国家と国民が陰陽関係になっていることに気がつく。国家がビジョンを持っているせいで、国民がビジョンを持てないのだ。国家がビジョンを持つのをやめれば、国民はビジョンを持てるようになる、と、そういう訳なんだ」
父親が晴明が見ている紙切れを指さしながら説明した。
「う~ん・・・・?」
晴明はうなった。
「なあ父さん、こんな呪術覚えて、何になるの?何が変わるっていうの?」
すると父親は、こう答えた。
「政治の呪術で政治が変わる、国民の意識が変わる。呪文を繰り返し繰り返し唱えることで、日本に民主主義の息吹を吹き込むのだ。晴明よ、新聞やテレビのニュースは欠かさず見るのだ。いずれ、我々の呪術が日本をよい方向に導いていることが分かるはずだ」
晴明は、首をかしげていた。