少女たちの秘密
僕は、さっき中学生と自己紹介したが、本当は小学校の六年になったばかりだ。桐朋というのは、嘘じゃ無い。どうせこのまま行く中学の名前を、言っただけだ。
「あっさっき言った古事記。確か、イザナギのミコトっていう神様とイザナミのミコトって神様が結婚して、日本列島をどんどん作っていくっていうか…」
「ちょっと待って。電話」
「うん」
「あっお母さん? 今日は帰り遅くなる。うん。うん。分かった」
「どう?」
「ごめんね。アイスコーヒー飲んだら帰る」
「えっ嫌だな」
「面白い中学生ね。」
「ちょっと店員さん! さっきのキャンセル」
「?」
「ねえ僕、面白いモノ、見つけたんだ。一緒に見に行かない?」
「面白い物ってなに?」
「いいから」
少年は、女子高生の手を引いた
二人が夜の吉祥寺の街へ飛び出すと、周囲の喧騒が押し寄せ、引き払う
「あっさっき言った古事記。確か、イザナギのミコトっていう神様とイザナミのミコトって神様が結婚して、日本列島をどんどん作っていくっていうか…」
「ちょっと待って。電話」
「うん」
「あっお母さん? 今日は帰り遅くなる。うん。うん。分かった」
「どう?」
「ごめんね。アイスコーヒー飲んだら帰る」
「えっ嫌だな」
「面白い中学生ね。」
「ちょっと店員さん! さっきのキャンセル」
「?」
「ねえ僕、面白いモノ、見つけたんだ。一緒に見に行かない?」
「面白い物ってなに?」
「いいから」
少年は、女子高生の手を引いた
二人が夜の吉祥寺の街へ飛び出すと、周囲の喧騒が押し寄せ、引き払う