婚前どころか、フリですが ~年下御曹司?と秘密の溺甘同居~
「私、秘書課の山本と言います。一色さんに聞きたいことがあるんです。北条さんのことです」
そうでしょうね。秘書課ということは、今現在翔くんにとても近いことになる。翔くんに秘書はいないけれど、重役と仕事をしているのだから。それにしても北条って呼ばれてる翔くん、慣れないなぁ。
「北条さんとどういうご関係なんですか?」
こんなベタな展開ってあるだろうか。
「山本さんは、どうしてそれを聞くんですか?」
質問に質問で返すと山本さんはたじろぐ。翔くんが表立ってモテるようになってから、エリートの集まりと呼ばれるこのツインタワーでも一線を越えそうな過激派が目立つようになっていた。山本さんがそうだとは限らないけれど、私が翔くんと付き合っていると誰彼構わずに言えばいいってものではない。はっきりと言うことで諦めがつくタイプか、はたまた悪い方向に気持ちが動くのか……
「私は北条さんを愛しています!」
きっと私を見据えて山本さんは言った。愛って…私も翔くんに言ったことないのに。
「私の家は裕福で、家業でも成功しています。北条さんに、北条家にとって有益で相応しいのはあなたではなく私です!」
そうでしょうね。秘書課ということは、今現在翔くんにとても近いことになる。翔くんに秘書はいないけれど、重役と仕事をしているのだから。それにしても北条って呼ばれてる翔くん、慣れないなぁ。
「北条さんとどういうご関係なんですか?」
こんなベタな展開ってあるだろうか。
「山本さんは、どうしてそれを聞くんですか?」
質問に質問で返すと山本さんはたじろぐ。翔くんが表立ってモテるようになってから、エリートの集まりと呼ばれるこのツインタワーでも一線を越えそうな過激派が目立つようになっていた。山本さんがそうだとは限らないけれど、私が翔くんと付き合っていると誰彼構わずに言えばいいってものではない。はっきりと言うことで諦めがつくタイプか、はたまた悪い方向に気持ちが動くのか……
「私は北条さんを愛しています!」
きっと私を見据えて山本さんは言った。愛って…私も翔くんに言ったことないのに。
「私の家は裕福で、家業でも成功しています。北条さんに、北条家にとって有益で相応しいのはあなたではなく私です!」