美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
「ええ、その予定です」
「そう。僕も挨拶があるし、顔を見せるつもりだ。頑張れよ」
「はい」
「それから、しっかり休んで元気になってくれ。僕は君の元気な顔とあの歌が好きなんだからな」
「……ぷっ!あはは……もう、神崎さんったらいつもひどいわ」
「そう、その調子。君はそれがいいんだよ。忘れるな。君のそういうところが好きなんだから」
「……え?」
「あ、いや、その、とにかく無理するなよ」