美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
 
 僕はとりあえず、急いで彼女に電話した。誘ったらOKだった。

 しばらくすると、本当に仕事が山のようにやってきた。

 椎名は知らぬふりで稟議書類を目の前に積み重ねていく。

 でも、明日のことを思えば何でもできる。

 それからの僕は、椎名を御者にして、馬車馬のように働いたのだった。
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