美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
わけがわからない。
「あの……」
「僕はね、お金なら結構たまってるんだ。今回、こういう有意義なことにお金を使えて満足してる。それに、まだまだこれからも僕の金が必要だ」
「なぜですか」
「独立したいんだろ?それならもっと思い切って金を使って花を増やさないとな。ぼくらで名取をぎゃふんと言わせるような、立派な花屋にするんだ」
「……」
びっくりして声が出ない。ぎゃふんと言わせる花屋って……。