美しき造船王は愛の海に彼女を誘う

「わかりました」

「よし、三時ごろ迎えに行く。少しお茶をして海に出よう」

「はい。って、私……あの、デートってあの……」

「決まり。時間ないからじゃあ明日」

 そういってプチリと電話が切れた。

 あっけにとられて携帯を眺めたが、お客様から話しかけられてそのままになってしまった。
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