美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
「何それ?どういう意味です……」
「ごめん、悪い意味じゃない。とにかく、伯父さんのこともあって伯母さんを支えないといけないだろ。店のことはそのあとだ。そして、それが決まったら両親に会ってもらいたい」
「蓮さん。それは……」
「だから、ひとつずつクリアにしていくから焦らなくていい。目の前のことからやろう。実は僕も色々あって少し忙しくなりそうなんだ」
「蓮さんの忙しいのなんて今にはじまったことじゃないですよね」
「あ、言うなあ。確かにそうだけど、ちょっとね」